課題・改善前
洗浄後の水滴残りは、平面・穴・溝・重なり部など、残る場所を分けて考えます。水切りは液滴を吹き飛ばす工程で、蒸発による乾燥とは異なります。次工程に必要な仕上がりを定義してから、気流の当て方と処理時間を決めます。
「どこに、どの程度残るか」を決める
水滴が残る面と、実際に品質へ影響する面が同じとは限りません。塗装前、検査前、組立前など次工程の条件から、確認する位置と合否を決めます。目視だけで難しい場合は、現場で繰り返し比較できる記録方法を検討します。
- 平面・凹部・穴・裏面を分けて観察する
- 水切り直後と、次工程に入る時点の状態を比べる
- ワークの向き、液温、付着水の状態をそろえる
広い面・搬送ライン・局所で方式を使い分ける
広い面を走査する首振りノズル、搬送ラインに組み込む小型ノズル、穴や凹部へ向ける局所ブローでは、確認する範囲が異なります。流量だけで優劣を決めず、ノズル距離・向き・本数・搬送速度を合わせて検討します。
- 広い面:メカスイングの振り幅とワークの通過時間を確認
- 搬送工程:ラインブラスターの配置と処理幅を確認
- 穴・凹部:ピンポイントエアーブラスターなどの到達位置を確認
必要本数を変えた条件でも比較する
置き換え前後でノズルの必要本数が同じになるとは限りません。同じ仕上がりとタクトを満たしたうえで、1本あたりの流量、本数、吹いている時間を記録します。工程改善の効果とエアー消費の変化を別々に確認すると、量産条件を判断しやすくなります。
- ノズル1本の流量×本数で設備全体の流量を確認
- 連続ブローと間欠ブローでは、実際の噴射時間を記録
- 既設配管と供給能力も含めて、デモ機で試験する
エアブローだけで完全に乾燥できますか?
水滴を除去できても、薄い水膜や形状内部の水分が残る場合があります。必要な乾燥状態を先に決め、加熱や別工程の要否を含めて検討します。
フラットノズルを首振りノズルへ置き換えられますか?
処理幅、搬送速度、必要な仕上がりによります。使用流量だけでなく、吹き残しと必要本数を実ワークで比較してください。



